初めまして、TrEEです。
今年の6月に、新卒で入り5年間続けた仕事を辞め、画家として活動しようと奮起していたところ、急にエネルギーが切れてしまったのか、何もできなくなってしまいました。
もともと大学では油絵の勉強をしていたため道具も一式そろっているし、描きたいものやほんの少しではあるがノウハウみたいなものもあるつもりでした。
張り切って賃貸の部屋にブルーシートを引き、筆をもって構想していた絵を描き始めたのですが、うまく描けません。なんかすごく下手なんです。
社会人になってから絵を描いていないので、腕がなまったのかもしれません。
もともと絵を描くのは大好きで、子供のころからトイレや水分補給も忘れて夢中で描いていました。夢中になりすぎて、夕方に描き始めたのに気付いたら朝になっている・・・というのもよくあることでした。そのくらい絵が好きだったのです。
そして、今は下手ですが、絵は、描けば描くほどうまくなるものです。
RPGゲームのように、キャタピーやピジョットを地味に地味に倒していくと、その積み重ねである日突然レベルアップしたり、技を覚えたりすることが出来るように、特別な授業やテクニックなどなくとも、「描き続ける」これがクオリティの高い作品を生み出す順当な道筋だとわかっていました。
だから、下手でも、何枚も何枚も描こうと思っていました。
ただ絵がうまくなりたいというより、自分の伝えたいことが伝わるためのクオリティが欲しかったのです。
しかし、私は驚きました。
仕事を辞めて、やっと時間ができたとき、私は絵を描けなくなったのです。
下手になったから何枚も描いて取り戻そうとしたのですが、「絵を描く」ということがそもそも出来なくなったのです。
紙を前にペンをもって線を引くと、脳が平常の生活ではありえないほどボルテージを上げて、「やめろ!!!!!!」と叫びだします。
たまらず目の前の紙をぐしゃぐしゃにして捨ててしまいました。
何度も描こうとしました。
しかしイライラが脳を支配し描き進められなかったり、ペンや筆を持つことがすごく憂鬱に感じるのです。
絵だけではなく、いろいろなことが出来なくなりました。
夜眠ったり朝起きたりすることが出来なくなりました。
睡眠薬を飲んでやっと眠っても、朝起きると脳が絶えず「死ね」「死ね」と信号を送ってきて苦しく、このままでは本当に死んでしまいかねないので睡眠薬でシャットダウンして、もう一度眠るのです。
私に絵なんて無理だったのかもしれない。絵描きは、寝る間も惜しんで夢中で描き、描かないと死んでしまう生き物だ、などとよく言います。
(心の中では半分「嘘つけ!死ね!」と思ってます)
私は会社員時代も5年間全く絵を描かなかったが死んでいないし、今も描こうとしても描けない。いわゆる「絵描き人間」じゃなかったのでしょう。
前の仕事はしっくりこなかったけど、周りからは評価されていました。
「絵描きは社会不適合で、絵しかできない人間がなるものだ」とかもよく言われます。それは完全に嘘だと思いますが(だってそれ言ってたの美大の教授だったから。あんた教授になれてるやん)、そういう意味からしても、満足するかどうかは別として、私は社会で生きていけない人間ということはなかったのでしょう。
そう、なんというか向いていないのです。
そもそも誰も、私の絵なんて求めていないんです。
。
でも。
向いていなくてもやりたいのです。
前の会社でWEBの広告を作る仕事をしていて気づきました。
自分が世界に発信したいのはこれではない。
自分が本当に必要と思うものは、自分にしか作れないと。
だから、向いていなくてもやりたいのです。。
自分が描く絵で、自分が広告の仕事ですこし壊してしまった世界へ贖罪したいのです。世界を少しだけ変えたいんです。優しい人がもっと少し、傷つかない世界がいいなと思う。
だからもう少しだけ粘ってみることにしました。
これはそのリハビリ日記でもあります。
大きな絵や油絵、ドローイングを描くことはできなくなった私ですが、美術は油絵だけではありません。街で見かけた建物の壊れかけた柱を撮った写真とか、ビール缶とカルボシステイン錠、骨の図鑑の奇妙な組み合わせだって、十分に作品になりうると思います。
小さなものから少しずつ作ってアップしていきます。
リハビリみたいに、小さなものから作っていって、いつか大きな絵が描けるようになるように。
そして今は難しいけど、胸を張って「絵描き人間」たちの横で、向いていないままの私が作った作品を見せられるように。
見てくれている人が楽しむことができるコンテンツにもしたいので、いろいろ試行錯誤しながら投稿してみようと思います。よろしくお願いします。
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以上、
ここまで読んでくださりありがとうございました^^
今後も可能な限り頻度高く更新していきます。
コメントなどいただけますと大変励みになります。
また次の記事でお会いしましょう。